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Car Culture

No.001
敬語の精神がクルマ社会にも生きている!

今回は日本のカーカルチャーについて考えてみた。日本は僕にとって「海外」だってことをトーキドキ思い出すのでね。
20年前、僕が日本に上陸して、運転するようになった時、日本の道路状況、マナー、ドライバーの態度がまったく母国オーストラリアと違うのでショックを受けたものだった。本当にショックだった。

どこがショックかって? そうですね、まず、道路が狭いのに交通量が多く、とにかくみんなが前へ前へとアグレッシブに進んで行くこと。オーストラリアでは、道路が広くて交通量が少ないから、道路が混んでいること自体が驚きだった。もっともオーストラリアでもシドニーの中心部なら混んでいるけどね。僕の故郷のパースでは、ラッシュアワーといってもタカが知れている。フレックスタイムの社会だから、朝のラッシュは少ないし、夕方も4時ごろから30分くらい。それ以外はスムースに流れている。だから、みんなキリキリすることも少なくて、車間の感覚もゆったりと1台分はとっている。日本ではわずか50cm位でしょ。

それから、日本では、角から道路に出るときや車線変更で割り込ませてもらうのが、けっこう難しいということも最初は驚きだった。
オーストラリアでは、「入れて欲しいなあ」とウィンカーさえつければ、必ず入れてもらえる。でも、日本では多くの場合では、一生入れてもらえないから、鼻先をツッコンで後ろのクルマが前へ出られないようにして割り込まなくてはならない。これがすんなり出来るようになるのに、半年くらいかかったね。こうして僕も前よりアグレッシグなドライバーになった。

 

運転にも敬語の精神が・・・

でもね、決して譲ってもらったという状況ではなくて、強引に割り込んだ時でも、ハザードを点滅させたり、手を上げて「サンキュッ」のサインをみんな出すんだよね。これは、敬語の精神だ。

日本語を習ったときに一番むずかしかったのは敬語。これを使いこなせないと、日本では一人前とはいえない。敬語があるから、日本の社会はバランスを保っているんだと思う。それが、ドライバーのマナーにも反映していて、「ドウモっ」ていうサインをみんなが出してる。だから、割り込まれた時の「チっ」という怒りが癒されて、「ま、いいか」「ま、どうぞ」という気持ちに落ち着く。ちょっと肩が触れそうになっただけでも、西洋社会では「イクスキューズ・ミ ー」といわないと、攻撃だと取られる。でも日本では、ぶつかっても無言の時が多い。それに比べると、日本のクルマ社会のほうがエチケットが守られている感じだな。欧米では、ロードレイジ(路上の怒り)が大きな問題だ。ドライバー同士が頭にきて喧嘩になったり、他のクルマを攻撃したりする。でも、日本ではこうした暴力は滅多に起きないようだ。これは、ちょっとした「サンキュー・サイン」がお互いのフラストレーションを冷ましあっているんではないだろうか。反対車線のクルマに「この先注意」のパッシングをするのも、日本らしい。これは、敬語のココロとスポーツマンシップの融合かも。

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